朝4時に、帰国組をお見送り。
今日の予定はどうなるやら…と思っていたら、先日First Stationに観に来てくれた、イスラエルのスーパースター、イダン・ラッヒェルと本当にレコーディングしよう!という事になり、午後から急遽テルアビブへ。
テルアビブは、エルサレムから車で1時間半程の空港に近い街。エルサレムが古い街に比べ、こちらは新しく出来た街。
到着すると、なんと、イダンは、私たちのコンサートを聴いてインスピレーションを受け、新曲を書き下ろしてくれていた。
早速その曲のレコーディングに取りかかった。その場でどんどんと生み出されていく音楽。
素晴らしい時間になった。
まだ完成していないが、そのうちお披露目出来る日をお楽しみに。。。
実家の地下がレコーディングスタジオの様になっていたが、彼のご両親も凄くナイスで素敵な方々で、まるで家族の様に受け入れてくれ、おもてなししてくれた。
本当に凄いミュージシャンは、大抵本当に良い人で、全然偉ぶっていない、というのが、アメリカツアーで出会った大物ミュージシャンを観ても、今回を思っても共通して思う事だ。
夜は、数日前学校公演をさせて頂いた、ZIVスクールのヨラム校長先生のお宅にお招き頂いたので、帰国しなかった組でお邪魔させて頂いた。
机いっぱいに準備された、イスラエルの家庭料理の数々。
とってもヘルシーで、さっぱりした味付けでどれもこれも美味しい。
イスラエル料理は日本人の口にあうように感じる。
ただ、奥さん曰く、伝統的なイスラエル料理、と呼べるものはあまりないらしい。
何故かと言うと、イスラエルは国が滅び、今のイスラエルとなったのは1948年に再建国されたから。
一度散り散りばらばらになってから戻って来たユダヤ人は、色んな国の料理を持ち込み、それが今ミックスされてイスラエル料理となっているとの事。
イスラエルと言えば、ファラフェルと思うが、そのファラフェルでさえ、本当はイスラエル起源では無いらしい。
散り散りばらばらになったユダヤ人だが、一部の人はその土地に住み続け、一度もその地を離れなかった人々がいる。そのユダヤ人を、ミズラヒーという。この校長先生はミズラヒーであった。奥さんはアシュケナージだそう。
HEAVENESEのヘアメイク担当のしまちゃんが広島出身ということから、ふと話が原爆の話になった。原爆の事はイスラエルでも教えられていて、それが教科書に載っていると見せてくれた。
(以下文章 石井希尚facebookより)
《?ヨラム校長は歴史の教師でもある。
教科書では、原爆投下をどう教えているのかを聞いたところ、彼が言った。
「原爆は、アメリカがソ連に対して優位な立場にたつために、どうしても使用しなければいけなかったもので、あれは人体実験だった。いかに残酷であるかを教えている」
「本当ですか?」と僕が問うと彼は続けた。
「当たり前でしょ。そんなことは、歴史を検証すればわかる常識です。日本はすでに降伏する準備を進めていたのに、アメリカがそれを無視したのです。イスラエルは親アメリカだけれども、この歴史は事実であることにかわりはありません」
日本では、いまでに原爆投下は「日本がポツダム宣言を黙殺したため」とあたかも、日本に責任があったかのように教えられている。アメリカでは、原爆投下が戦争を終わらせ、より多くの人々の命を救ったと国民の殆どが信じている。それがアメリカの歴史教育だからだ。
よく考えれば、戦時国際法を完全に無視した、民間人の大虐殺という事実を、アメリカが国民に教えるわけがない。アメリカにとっては、自国を辱める「自虐史観」など有り得ないわけだ。しかし日本はそのアメリカに都合のいい歴史を教え込まれてしまっている。奇しくもヨラム先生も仰った。
「それはアメリカの歴史を教えられているんですよ」と。日本人は、こういう事実をもっと知らないといけない。
原爆投下は日本の責任ではない。アメリカとソ連の覇権争いの道具として日本は使われたのだ。日本は利用されたのだ。これはイスラエルでは誰もが教わる。そして、イスラエルは大の親日国家だ。
彼らは日本を尊敬する理由をこういう。「日本は、原爆を投下されひどい目に遭ったのに、甦った。日本人は強い。だから私たちは日本人を尊敬するのだ」と。?》
原爆は実験だった、ということは最近学んで来ていたが、実際に異国の地で、現地の先生にそのように聞き、実際それが世界の常識、と聞くと、はっとさせられた。
知らないのは本当に日本人だけなのだ。これは知らなくてはいけない事実。。。
それから、日本とユダヤの相似性についての話も盛り上がった。
お相撲のハッケヨーイ、というのは、日本人には意味がわからないが、ヘブライ語になる可能性がある、という事は聞いていた。(お相撲というのは、もともと神事で、それも古代イスラエルに起源するらしい)
そのハッケヨーイ、というのを聞いてもらうと、『HハッKKケヨーィ』(上手くヘブライ語の音の感じが表せないが…)と言って、これは、『戦え!やっつけろ!』という意味だよ!と教えてくれて、鳥肌がたった。
カタカナを見せると読めたり(昔のヘブライ語と発音が同じものがあるらしい…確かに形がちょっと似てる…)、天狗の写真はモーセに見えると言ったり、日本の古い民謡で日本人が誰も聞き取れない言葉が聞き取れたり…。
とにかく、日本とユダヤは面白い繋がりがやはりありそうなのだ…という事が、現地にきて益々肌で感じた。街に普通に狛犬がいるし…。
この辺の話は書き出すと切りがないのと、私が書くよりも、HEAVENESEのリーダーの石井希尚氏が詳しいので、気になる人は、毎週水曜日開催してるHEAVENSE BRIDGEとイベントへ是非。http://heavenese.jp/bridge.html
そして最後に、食後に出してくれたハルヴァというお菓子。胡麻などから出来ているらしいが、モソモソしていて甘い。
けど、どうも後を引く美味しさがあって気に入ってしまった。
隣のはデーツというプルーンと干し柿の間の様なドライフルーツも有名らしい。こちらはちょっと苦手だったけど栄養価は高いらしい。
という事で、今日もとんでもなく濃い一日が終了。