2015年1月20日と21日にロスで行われたアンドレクラウチの葬儀、トリビュートコンサートにHEAVENESEとして参加してきました。
1月20日のHEAVENESE大阪公演が無事終わり、そのまま銭湯に入って関空へ。翌朝の1便で韓国経由でアメリカへ飛びました。旅での珍道中、美味しいもの達の紹介は次のblogでたっぷり紹介するとして…。まずは葬儀とコンサートについて。
スティーヴィー・ワンダーに、CCワイナンス、BBワイナンス、ドニー・マクラーキン、カーク・フランクリン、タタ・ヴェガ、シャーリー・シーザーと、言い出したらきりのないほど、ゴスペル界の大物中の大物が一同に集まった会での和太鼓の演奏。人々は一瞬何が起こったのかわからない様子でポカンとしていましたが、演奏が終わるとスタンディングオベーション。物凄く喜んでもらいました。
2日間あったうち、HEAVENESEは初日の中盤に演奏。こちらに動画がアップされています。
https://www.youtube.com/watch?v=TSQ0OBf8zq4
アンドレとの初対面は10年前の、2005年、キックバックカフェにて。
這う様に寝かせた指先で力強く叩くピアノと、重厚感のあるハスキーボイス。激しく歓喜し涙し歌い、時にサラッと冗談を飛ばして眉毛をあげて笑っている、凄すぎるけどなんだかとってもお茶目なオジさん、アンドレ。
彼の奏でる音楽は、ブラックチャーチの音楽を生で体験したことの無かった私には、まさに天国の状態というのは、こういうものなのかもしれない…!と思わせる圧倒的なパワーがあった。
とにかく、終わらない。曲が終わりかけても、また始まる。Never Ending…(笑)それでも身体の奥底から喜びが沸き上がってくるように、歌い続けられる…不思議な感覚。今でも鮮明に思い出せる。
少年のアンドレに、牧師であったお父さんが、今祈って、神が音楽の才能を与えるなら生涯神の為に音楽をするか?という問いに素直にYESと答え、祈ってもらった結果、突如一度も習った事のないピアノが弾ける様になった。彼は楽譜は読めない。でも音が色で見えていたらしい。
神から与えられた音楽の才能をその生涯最後まで、本当にその約束通りを守り抜いたアンドレ。その音楽と作品と人柄で、世界中のどれだけ多くの人を励まし、勇気づけ、またどれだけ多くのアーティストを世に送り出し、人々を繋いできたことか。という事がひしひしと感じられた2日間だった。
そして翌日22日は、棺を埋葬する、本当に身内の近しい人々しか集まらない場所にも同行させてもらう事が出来、アンドレの地上での身体に一番最後までお別れをする事が出来た。
日本では火葬が主だが、アメリカでは土葬が主なよう。棺を前に牧師さんがお祈りをし、聖書を読み、皆で歌って送り出す。その中でも数人にしか頼まれないスコップで砂をかける作業にも、まれさんが呼ばれひとすくい。そのあとに白い鳩が飛ばされた。
その後の25日の日曜日のサービスでは彼の大事にしていた教会で、彼の弾いたピアノの録音と共に歌わせてもらう機会を頂いた。生前にHEAVENEASEに特別に書いていてくれたまだ未発表のとても素敵な曲。
今年きっと皆様にもお披露目出来ると思うのでお楽しみに。
本当は寂しいところだけれど、彼らは天国の希望を握っていて、私もそれを信じる。だから、寂しいだけでなく、とても希望に満ちたお葬式でありました。これは新しい始まりなのでもあると。
彼の魂と沢山の想いを受け継いだ私たちは、それをきっちりと握って、前に向かって進まなくてはいけないですね。今日という一日に感謝して。。。