イスラエル8日目

今日はアラブ人(パレスチナ人)学校でパフォーマンス。

昨日、路面電車の駅に車が突っ込んで死傷者が出た事件(アラブ人はただの事故だと言っているがエルサレムのニュースではアラブ人のテロだと流れた)があり、朝から路面電車が動いていない可能性があるとのことで、急遽大型タクシーで行くことに。
アラブ人地区に行くには、アラブ人の運転手さん。
(タクシーは、地区によって走ってくれなかったり乗り換えなくてはいけなかったりする。)
お礼も、慣れてきたトダー(ヘブライ語)ではなく、シュクラン(アラビア語)。

挨拶は、シャローム(ヘブライ語)ではなく、アッサラーム(アラビア語)。
こんな小さい地域の中で、全然違う。。。

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タクシーを降りると、街の風景が、もう違う。貧富の差が見て感じ取れる。

すごく質素な学校。ホールや体育館はないので、鉄格子の扉を開けて入った、校舎までの僅かな中庭?のようなスペースの一角をステージに見立て、機材を組む。

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機材を組んでいるだけで、子供たちがわらわらと寄ってくる。
みんなものすごく可愛い。
本番まではまだ3時間もあるのに、目をキラキラさせて、列をなして座り込んで観ている観客席が出来上がってしまった。(笑)

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セッティングの合間に話しかけると、少し照れながらとても嬉しそうに答えてくれる。
暫くして、1度先生が声がけをしたら、沢山いた観客席は1度バラけた。(言葉は全然わからないが、たぶん授業に行ったのだろう…)

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セッティングが終わり、それでも残っていたニナという女の子と沢山話した。
16歳のイスラム教徒の女の子。日本の高校生よりとても大人びて見える。
今日は私たちが来ることを知らなかったらしく、ものすごくサプライズで凄く嬉しいんだ!!と伝えてくれた。

後から校長先生の話でわかったことだが、彼女たちには娯楽がないのだ。

空に浮かぶアドバルーンの様なもので常に監視されており、映画館や楽しい娯楽のあるユダヤ人地区には入ることが出来ないのである。

彼女たちの日常が知りたくて、すごく他愛のない話を沢山した。
授業時間は何分?とか、兄弟何人?とか、お休みは何曜日?とか。

(ちなみに今日は日曜なのに学校があるのは、彼女たちにとってはお休みは金曜日だから。ちなみにユダヤ教徒が土曜日お休みで、キリスト教徒が日曜日お休み)

スカーフを巻いている人と巻いていない人について聞くと、それは、自由なんだと。

心でイスラム教徒を信じていても、それを服装に表さない人もいるし、服装に表す人も居る、するもしないも自分で決めるらしい。

アラビア語は全くわからないから、もちろん英語で話していたけど、

ふと、この子達は何ヵ国語喋れるんだろう?と思い尋ねてみた。
『アラビア語と英語、それからヘブライ語もね。』とのこと。
ヘブライ語はユダヤ人が喋っている言葉。
わざわざ挨拶も変えて私たちは話しかけたが、わかるんだ!と驚き。
凄いね沢山喋れて!と言うと、『ヘブライ語は、私たちには生きていくために必要だからね…』との回答。

何故かそこに、悲しい風を感じた。
(だとしたら、ユダヤ人もヘブライ語以外にアラビア語も両方喋れるのだろうか…というのが私の疑問であったが、これは後日ユダヤ人に訪ねてみようと思って胸にしまっておいた。)

ライブは大盛り上がり。食い入る様に観て、呼びかけると一緒に声を出して歌ってくれた。

あまりに純粋で、昭和の頃の日本人の様なものを感じた。

もしかしたら物質がありすぎない方が、純粋なままの目を保てるのではないかと思ってしまうほど。。

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てくれた。足を凄く使う、少しアイリッシュダンスに似ている感じ。彼らに出来るおもてなしをしてくれている…

なんだか観ていて胸が熱くなった。

最後は皆も引き連れて輪になって一緒に踊る。まるで盆踊り(笑)

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楽しい時間はあっという間に。別れを惜しんで、腕に自分の名前を漢字で書いて欲しいと言ってくる子供たち。

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また必ずここに戻って来たい、この子たちの事を決して忘れないで、いつも心に留めて、この地に平和が来て、自由にのびのびと暮らせる日が来る様に…祈り続けることが、唯一今の私に出来る事なのかなと思いながら岐路に着いた。

自由という事、平和という言葉の重み、色々な事を考えさせられた1日であった。

本当は明朝、日本に帰る予定だったが、急遽滞在を延ばす事になった。

どうしても帰らなければならないメンバーだけは、荷物をパッキングし、帰る支度を。

出発は明朝4時!